ドライブレコーダーの常時録画ON・OFF切り替え回路 5極リレー使用 (VANTRUE N2S)

ドライブレコーダーの常時録画ON・OFF切り替え回路 5極リレー使用 (VANTRUE N2S)

ドライブレコーダーを
常時監視にしたい時と
そうではない時ってありますよね。

バッテリーのことを考えると
長期間車に乗らない時は
ドライブレコーダーで監視し続けるのは
現実的ではありません。

買い物へ行った先などで
一時的に監視モードにしたいと思い
配線を考えてみました。

似たような悩みをお持ちの方の
参考になればと思います。

この記事でわかること

  • 常時録画対応のおすすめのドライブレコーダー
  • 停車中の常時録画ON/OFFを
    任意で操作可能な回路について

常時監視機能付きドライブレコーダー

ドライブレコーダー

近年自動車事故やイタズラの証拠として
ドライブレコーダーが有用な場面が増えています。

それに伴い、走行中に限らず
停車中でも監視可能な機種が
増えてきています。

しかし、エンジンが始動していな状態での
ドライブレコーダーの使用は
バッテリーへの負荷が高く
最悪の場合バッテリーを上げてしまうことにもなります。

バッテリーあがりを防ぐために
バッテリーの電圧を監視して
電圧が下がると電源を切ってくれるタイプも存在します。

常時監視に対応したモデルをいくつか紹介しておきます。

ユピテル

Y-300c

前後録画かつ、常時監視に対応したモデル。

2万円以下で買えて
はじめてならこれで十分です。

※常時監視には別途配線が必要。

Y-3000

前後だけでなく
車内の映像も残しつつ
プライバシーを守りたいなら
これしかない!

後ろを撮影するカメラに
前側も撮影する機能をさらに搭載。

ただし、少しお値段が高いです。

※常時監視には別途配線が必要。

コムテック

ZDR035

ナンバープレートも識別可能な高画質なタイプ。

前後録画できて
さらに高画質を求めるならこちらがおすすめ

※常時監視には別途配線が必要。

HDR002


とりあえず前側だけ撮影できればそれで良い人向け。

※常時監視には別途配線が必要。

VANTRUE

N2S

車両前と、前から車内を撮影するモデル。

私はこの商品を購入しました。

RR側のカメラは配線が面倒という理由と
ドアパン対策が目的です。

※常時監視には別途配線が必要。

常時監視ON・OFF切り替え機能を考える。

電源ボタン

私が購入したVANTRUEのN2Sを使用を前提とした
配線を考えていきますが
他のドライブレコーダーにも
応用が可能かと思いますので
是非参考にしていってください。

電源を毎回ON/OFFは煩わしい・・

ドライブレコーダーを任意でON/OFFする方法として
最も簡単な方法は
ドライブレコーダーの電源は
常時電源へ接続して
必要な時にドライブレコーダーをON/OFFする。

これが一番簡単かと思います。

とはいえ、これは大変煩わしいです。

電源をつけ忘れたり
消し忘れたりすると
本末転倒ですよね。

エンジンON時は電源自動でONにしたい。

と、いうことで

エンジンをかけた時に自動で電源ON

エンジンを切っている時は
任意でドライブレコーダーの電源をON/OFFできる

このような回路を作成します。

色々調べた結果
リレーをうまく使用すれば
任意で電源を切り替えれることがわかりました。

以下、揃えた配線類と
回路について解説していきます。

使用した製品一覧

ドライブレコーダー 常時録画配線

購入した配線類は画像の通りです。

  • エーモン コンパクトリレー(5極)
  • エーモン 整流ダイオード
  • エーモン ヒューズ電源取り出し
  • 不明 スイッチ(純正タイプ)
  • VANTRUE 直結電源ケーブル

5極リレー

この回路の胆になる部分は
エーモンの5極リレーです。

エーモンが推奨しているリレーの使い方とは異なるので
自己責任でお願いします。

1c接点リレー
エーモン|リレーのしくみ

リレーの仕組みがわからない人向けに
エーモンがわかりやすい解説を
作成してくれています。

リレーの基本的な動作を理解されたら
今回私が作成したものも理解できるかと思います。

ちなみに、今回は
リレーのスイッチ部の電流が流れる方向が
逆になるように配線します。

整流ダイオード

エーモン 整流ダイオード  1556

リレーを逆に使用するにあたって
電流が逆流しないようにするために
念の為ダイオードを入れます。

これを使うことで
電流が一方向にしか流れないので
意図しない方向に電気が流れるのを防ぎます。

ヒューズ電源取り出し

ヒューズから電源を取り出すための配線です。
なにかの配線を分岐して取り出す方法もありますが
ヒューズボックスから電源を取り出すのがベターです。

抜き取る電源に合わせて
ヒューズは選択しましょう。

スイッチ

スイッチの種類はお好みで
選択していけばいいと思います。

今回は、プラドに取り付け予定ですので
プラドのスイッチホールにマッチした
電源ボタンを購入しました。

VANTRUE 直結電源ケーブル

VANTRUE 直結電源ケーブル

バッテリーあがりの予防のために
VANTRUEの直結電源ケーブルも使用します。

これを使用することで
万が一ドライブレコーダーを
意図せず常時監視状態にしてしまっても
バッテリーの電圧により自動停止させるか
任意の時間で停止させることができます。

回路図

必要なものが揃ったので
回路を紹介していきます。

エンジン:OFF・ドラレコ常時監視スイッチ:OFF

エンジン:OFF・ドラレコ常時監視スイッチ:OFF

ここでいう常時監視スイッチとは
図のIGの近くにあるスイッチを示します。

考えた回路はこんな感じです。

まずは、エンジンも常時監視スイッチもOFFの状態。

当然電流はどこにも流れません。

エンジン:ON・ドラレコ常時監視スイッチ:OFF

エンジン:ON・ドラレコ常時監視スイッチ:OFF

次にエンジンをかけた状態です。

エンジンをかけるとACCから自動的に
電源が供給されます。

リレーにはIGから電流がきていないため
スイッチの接点はBの位置のままです。

よってACCの電源が
ドライブレコーダーへ供給されて
ドライブレコーダーが起動します。

エンジン:ON・ドラレコ常時監視スイッチ:ON

エンジン:ON・ドラレコ常時監視スイッチ:ON

エンジンがONの状態で
ドラレコの監視スイッチをONにするとどうなるでしょうか。

この場合
リレーのスイッチに電気が流れます。

すると、接点がB→Aへ切り替わります。

IGから電流がきているので
そのままIGから供給された電流が
ドライブレコーダーへ流れこみ
ドライブレコーダーの電源はONのままになります。

おそらくVANTRUEの電源ケーブルは
ACCから電源が供給されているかいないかで
エンジンがかかっている状態かを
判別しているように思われます。

ACCからのみ電源を供給すると
ドライブレコーダーは起動しないです。

エンジン:OFF・ドラレコ常時監視スイッチ:ON

最後に、
エンジンをOFFにして
ドラレコの監視スイッチがONの場合の動作をみていきます。

この場合IGからのみ電流が供給されます。

BATT(+)に電源は供給され続けるので
ドライブレコーダーの電源はONのまま保つことができます。

配線を回路図通り作成

配線図が理解できたら
あとは配線の準備だけです。

一個ずつ間違えないように丁寧に
やっていきましょう。

配線を識別

エーモン コンパクトリレー 3234

配線図に色をつけてありますが
この線の色と同じです。

どこにつながるかわかりやすいように
マスキングテープなどで
目印をつけると作業が捗ります。

VANTRUE 直結電源ケーブル

VANTRUEの直結電源ケーブルには
丁寧に元から目印がついてました。

VANTRUE 直結電源ケーブルの保護電圧タイマー

VANTRUEの直結電源ケーブルですが
配線中央部にコントロールボックスがあります。

ここの爪の位置で
細かく電源の調整ができます。

一旦様子見ですが
万が一スイッチを切り忘れた場合

12.5V以下の電圧になったら
電圧をカットする設定にしました。

かつ、監視時間を12時間までにしました。

私がこのスイッチをつけた目的は
冒頭でも記述したように
出先で一時的に録画をし続けるのが
目的です。

よほど12時間車を止めっぱなしにする場面はないので
これでいいと思います。

配線を仮結線

ドライブレコーダー 常時録画ON・OFF切り替え エーモン5極リレー使用

配線図通り組み付けれました。

スイッチは、イルミ電源が別に必要です。
なくても動作はすると思いますが
せっかくなのでちゃんと繋げる予定です。

配線類を接続する際は
電工ペンチなどが必要になります。

あとは実際に車に組み付けるわけですが
そこについてはまた別途記事にしたいと思います。

まとめ

エンジン:ON・ドラレコ常時監視スイッチ:ON

すこしレベルが高いようにも思いましたが
実際やってみると案外できてしまうものですね。

何度か車の配線類をやったことがある人であれば
理解可能かと思います。

まだ動作確認ができていないので
これで動かなかった場合は
改めて考えることとします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA